敷地は、建て込んだ住宅地の奥に位置する、多世帯住宅の住まいである。この建て込んだ住宅地で、プライバシーを守りながら、家族がいかに繋がり、そして閉じることも出来るかを考えた。周囲の建て込んだ環境から、一旦切り離すため、敷地をレンガを透かし積みしたファサードで囲う。それにそって、中庭とテラスを設け、そこが程よく、周辺と家族の気配を繋げ、また距離を生む仕掛けとなることを考えた。マスとボイドが小さく積み重なるファサードは、様々な風景を埋込みさながらモザイクのようである。光と風を通し、また光がもれに、周囲の風景とまた家族の営みも映し出す。

計画地：海老名市
設計：アトリエマナ
構造：馬場貴志構造設計事務所
用途：住宅
敷地面積：138.62m²
建築面積：81.15m²
延床面積：131.63m²
構造：木造2階建