一級建築士事務所アトリエマナ(代表:河内真菜):「住宅地で別荘暮らし」をテーマに、身体に関する建築の環境造りを手がけています。

Lacy Layered

下町の風情あふれる環境の千住柳町。そこで暮らす「夫婦+子供4人」の住宅です。商店街や区民センターが隣接する賑わいある環境で、敷地面積24坪と狭小地で、商業地域で角地に位置し建ぺい率90%まで緩和が見込まれる条件でした。居住という家族の快適な住環境の実現と、賑わいある町との環境をどうやって構築するかがテーマとなりました 。

都市と生活をつなげる2層の外壁
計画は、敷地を最大限に使い切るマックスボリュームのプラン構成とし、かつ、目線を気にすることなく快適な生活を実現するため、外壁を2層構成としました。大開口部のファサードを1層目とし、その外側にレーシーなパンチングメタルで建物全体を覆う事で、都市部でも明るく開放的な居住環境を実現しています。

都市との間(はざま)にあるレーシーなファサード
パンチングメタルは、開口率が居室のしつらえと対峙するようにテデザインし、暗から明へのグラデーションとなっています。プライバシーが高い居室ほど、開口率が低く(暗)リビングやテラスなどパブリックな空間は、開口率が高い設計(明)となっています。都市と生活の関係性に配慮した計画としました。
レーシーなファサードは、カーテン効果があり、内部から外への視認性は高いが、外からは中は分かりづらく、室内でも周囲の環境を感じることができます 。また、このレーシーなファサードは、床面からの高さに配慮し決定されています。視線が抜ける部分をコントロールすることで、日中はカーテンを閉めなくても大開口から明るく開放的に感じられるよう考慮した。また、全体に横スリットを設ける事で、外観から何階でどの居室かという視認性を低くしプライバシーを高めています。

都市部でも明るく開放的な暮らしを実現するLacy Layered
都市との界壁に、レーシーなファサードを重ねることで形造られた住まいは、そこで暮らす都市との柔らかな繋がりを生み、明るく開放的な家族の居場所が実現しています 。

計画地:東京都足立区
設計:アトリエマナ
構造:馬場貴志構造設計事務所
施工:株式会社 渡喜建設
用途:住宅
敷地面積:80.56m²
建築面積:146.92m²
延床面積:146.90m²
構造:鉄骨造3階建+RF階

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