敷地は、小田原の町や海を一望できる高台に位置します。クラアントは、小田原の歴史情緒ある街並み、また豊かな風土や自然に惹かれ、都内から、終の住処としてこの土地に移住する事を決めました。
敷地は、前持ち主が別荘として利用した古屋があり、庭の木々も、桜や竹林など、季節を感じられる木々が茂っていました。クライアントは、その既存の木々を残しながら、高台から庭越しに、小田原市街と海や風土を感じられる住まいを希望されました。
そこで、既存の庭や桜を中心に、それらを囲う様に円心状に居室を配置し、どの部屋からも庭と眺望を楽しめる様にしました。それぞれの用途に応じて気積の異なる６つのボリュームから成り、それらは緩やかに繋がります。そそれぞれ別のことをしていても家族の気配を感じることが出来る様配慮しました。
半屋外スペースでは、光の移ろいが楽しめる花ブロックを採用し、自然を感じる広がりのある庭の家が実現しました。

計画地：小田原市
設計：アトリエマナ
構造：馬場貴志構造設計事務所
写真：藤井浩司/ナカサアンドパートナーズ
施工：瀬戸建設（株）
用途：住宅
敷地面積：629.94m²
建築面積：146.92m²
延床面積：164.79m²
構造：木造2階建